カカオ豆の持続的な生産管理によって、生産者の社会経済条件を改善することを目指し、フィリピンでカカオ豆農家助成基金が設立されました。
ドイツ側はすでに4州にまたがるパナイ山域の20自治体のカカオ豆農家のため2800万ペソを拠出した。また同地域における森林管理を持続的に行うため、技術援助も検討されており、同地域の自治体も協力するとしている。
計画によると、1060ヘクタールの森林と890ヘクタールの農業林でカカオ豆を栽培、温室効果ガスの削減効果を見込んでいる。
カカオ豆栽培農家を助成することで、カカオ豆の生産増と輸出振興のため海外市場での開拓を目指す。国際市場では2020年にカカオ豆が100万トン不足すると予測されている。
温室効果ガスの削減に絡めてきているところが、いかにもドイツらしいなという気がします。
環境保護を推進しつつ、カカオの供給が増えて、現地の生産者の生活が改善されれば、こんな素晴らしいことはないですよね。
参照
Deutsche Gesellschaft für Internationale Zusammenarbeit (GIZ)
Cocoa Foundation of the Philippines
ダバオ(フィリピン)産のカカオが、日本とシンガポールに輸出を開始
インドネシア政府が、カカオ豆生産量世界1位奪取へ向け、予算計上