健康について、米国Yahooの2014年総括記事です。
The Year In Health: Eat More Fat, Bulletproof Coffee, Stop Sitting
長いので、何度かに分けます。
スクラロース、サッカリン、アスパルテームのような合成甘味料は再び下火になりつつあります。
公益科学センター(Center for Science in the Public Interest)の上級科学者、リサ・レファーツ(Lisa Lefferts)氏は、 「最近の研究では、人工甘味料は、腸内細菌を変えてしまうことにより、肥満や糖尿病の流行につながってしまうかもしれないと結論付けられています」 と述べています。
この破壊は、糖尿病の初期症状である耐糖能異常になり、グルコース代謝に害を与えると考えられています。 癌も懸念されます。
Center for Science in the Public Interest
皮膚癌に対する過剰な心配から、私たちは、危険なほど太陽の光を浴びなくなっています。 専門家は、私たちの4割から6割は、ビタミンDが欠乏していると推定しています。
ビタミンDの欠乏は、脳にダメージを与え、癌や心臓発作のリスクを上昇させる可能性があることが研究から明らかになりました。 また、十分な日光を浴びないと、生活のリズムが乱れ、気分はもちろん、免疫や消化に至るまで影響を与え、体調が悪くなる可能性があります。
ボストン大学医学部(Boston University School of Medicine)のビタミンD専門家、マイケル・ホロック博士(Dr. Michael Holick)は、「避けるべきは太陽ではなく、日焼けです」と述べています。 日焼け止めなしで太陽の光を短時間浴びることは、安全なだけでなく、必要なことです。
日焼け止めは、ビタミンDを作り出す体の能力を97パーセントも低下させると説明しています。
School of Medicine - Boston University
アメリカ人の35%以上が肥満であり、これまで以上に心臓病で死亡しています。 一つの大きな理由は、砂糖です。
新しい研究では、成人の71%が、甘味料から日常のカロリーの10%以上を取得することがわかりました。 バーモント大学(University of Vermont)の栄養学教授で、米国心臓協会(American Heart Association)の広報担当者である、レイチェル・ジョンソン(Rachel Johnson)氏は、 「砂糖を加えると、高血圧、慢性炎症、及び不健康な血中脂質を含め、心臓病の危険因子を増やします」 と述べています。
砂糖が加えられた食品を避けることは、あまりにも難しいです。 サラダドレッシング、スープ、グラノーラ、バーベキュー、スパゲッティソースなど、およそ砂糖とは無関係と思われる食品でも、砂糖が加えられて普及しています。
Rachel Johnson - Department of Nutrition and Food Sciences, University of Vermont
今年最大のフィットネスでの発見の一つは、おそらく、スピードトレーニングやインターバルトレーニング中に激しくプッシュし、そしてより長い時間、体を休める必要があるということです。
「持久力を必要とするアスリートであれ、定期的なエクササイズをする人であれ、ほとんどの人は、無意識に適当な強度で有酸素運動の大半を行います」 と「80/20ランニング」の著者で、ランニングコーチのマット・フィッツジェラルド(Matt Fitzgerald)氏は述べています。
この中間ギアの運動は、激しい運動とほぼ同じくらい体に負荷をかけますが、スピードを上げたり、耐久性を得るための運動としては、有益ではありません。
ニューヨーク大学ランゴン医療センター(New York University's Langone Medical Center)のリチャード・ステイン博士(Dr. Richard Stein)は、 「新しい研究から、脂肪が肥満や心臓病につながることはなく、逆に、脂肪を摂らない食事をすると、肥満や心臓病につながる可能性があることが明らかになりました」 と述べています。
脂肪分を全く摂らない食事でも、人は太ります。 脂肪の代わりに、炭水化物を多く取り入れるする食事は、より多くの糖分を摂取することになり、代謝や、さまざまな問題の引き金になります。
New York University's Langone Medical Center
一つの補強的な研究結果として、健康的なライフスタイルは、病気になりにくい体づくりに、非常に大きな役割を果たしているということが明らかになりました。 典型的な例として、バランスの取れた食事を食べ、太らずに体型を維持し、適度に飲んで、そして喫煙しない生活を続ければ、心臓発作のリスクを86%も減らすことができます。 そして、これらの健康的な習慣を、30代、40代で身につければ、心臓発作のオッズを15%も減らすことができるのです。
Bulletproofの作者デイブ・アスプレイ(Dave Asprey)氏は、古代ヒマラヤの伝統(ヤク・バター茶)を持ちだし、ひねりを加え、コーヒーに、バターとココナッツ油をブレンドしました。 この滑らかで、泡状のエナジードリンクは、脳の機能を後押しし、科学的にも良好な油脂の摂取を支援すると評判を得ました。
How To Make Bulletproof Coffee In 5 Simple Steps - Bulletproof
How to Make Bulletproof Coffee (The Official Video)
スリムで力強いレブロン・ジェームズ(LeBron James)の写真が、8月にソーシャルメディアを席巻しました。 NBAバスケットボールのMVPプレーヤーが、シーズンオフ中に、15ポンド(約7kg)ほど体重を減らしました。
どのようにして、成し遂げたのでしょうか?
多くの人がダイエットする時のように、炭水化物をカットし、数週間、赤身のタンパク質、野菜、果物のみを食べていたことが分かりました。
新しいレポートによると、アメリカ人の約3分の1は、グルテンを削減しようとしてると言います。 そして、新しく、FDA(アメリカ食品医薬品局)はグルテンフリーの食品を識別するための厳しい基準を設けました。
US Food and Drug Administration(FDA)
もちろん、グルテンフリーの食事には落とし穴もあります。
一つには、グルテンフリーのラベル多くの食品は、砂糖と防腐剤が多く含まれています。 そして、新たな研究では、グルテン過敏症に疑問を投げかけています。
国立セリアック意識財団(National Foundation for Celiac Awareness)は、グルテンが、グルテン過敏症に関連する症状の唯一の原因ではないことを認めてはいますが。
National Foundation for Celiac Awareness
洞窟で暮らしていたころの人間と同じくらい古いかもしれませんが、トップシェフと栄養士が、その癒し効果を歓迎して今年脚光を浴び、 ニューヨーカーは、骨スープ「broth to-go」を買うために店の前に列を作りました。
多くの潜在的な利点(免疫システムを高め、消化器の問題を直し、癌を食い止める)があり、マイナス面はありません。
食べるしかないでしょう!
改めて、砂糖は健康に良くないということを実感しました。
グルテンフリーなんて言葉も初めて耳にしました。
まだまだ勉強が足りないですね(笑)。
参照
The Year In Health: Eat More Fat, Bulletproof Coffee, Stop Sitting - Yahoo Health