肥満に対して語られることの少ない「痩せ」にも、健康上の問題があるというニュースです。
働く丸の内女性の1日の平均摂取カロリーは1479kcal。同年代女性に必要なエネルギーである2000kcalを大きく下回り、また鉄、カルシウム、亜鉛、食物繊維などの摂取量も少なくなっています。 この原因の一つは35.6%にものぼる朝食欠食率の高さです。
女性の体形は、妊娠・出産に大きな影響を及ぼす排卵、月経、AMH(卵巣年齢)と密接な関係があり、妊娠前の女性のBMIは生まれる子どもにも影響を与えることが分かっています。
痩せにはさまざまなリスクがあり、その一つが、栄養不足による鉄欠乏性貧血です。 鉄欠乏性貧血は酸素の運搬役である血液中のヘモグロビン値が正常よりも少ない状態。 ヘモグロビンが減ってしまうと、全身の細胞で酸素が足りなくなり、疲れや虚弱感、仕事や学校での能力低下、体温維持の困難、免疫力の低下、舌炎などのさまざまな症状が表れます。
妊娠初期・中期に貧血だった妊婦は低体重児を出生するリスクが1.29倍、早産のリスクも1.21倍に上昇。さらに最近、鉄欠乏による子どもたちの精神障害の増加や認知機能の低下などの問題が関心を集めています。
女性の骨密度と痩せは強い関係があり、両者は反比例します。
まとめると、こんなかんじでしょうか。
太り過ぎは良くないと思いますが、痩せ過ぎも良くないということですよね。
「しっかりと朝食をとる」
基本的なことですが、これが健康の秘訣なのでしょう。
参照
働く痩せ女性に潜む本当のリスク - 毎日新聞「医療プレミア」