コートジボワールのカカオ生産者は、品質を理由に収穫の半分を買い取り拒否されているそうです。
Cocoa exporter rejections rise on quality of Ivory Coast mid-crop
今年だけで、カカオの供給不足は18万トン程と予想されていますが、問題は更に深刻化しそうです。
拒絶される理由は、カカオ豆の酸味の強さと豆のサイズによるものです。 更に、最近の大雨で、カカオ農家は豆を乾燥させるのに苦労しています。
カカオ豆の大きさは、100グラムあたりの豆の数(the bean count)によって決定されます。
コートジボワールのコーヒー・ココア理事会(CCC)は、4月から9月にかけて輸出されるカカオ豆は、100グラムあたり120個に固定しました。 しかし、輸出業者は、平均のカカオ豆数は125から160の間になると述べています。
輸出業者の手元に集まったカカオは、カカオ豆の数と遊離脂肪酸(FFA)が規格外となり、半分が拒否されています。 小さなカカオ豆は、チョコレートに質感を与えるカカオバターの成分が少なく、また、遊離脂肪酸(FFA)はカカオバターの品質を低下させます。
カカオ豆の品質の低下は、重要な生育期間中に長期間、乾季が続いたことと、厳しいハルマッタンの砂漠風にさらされたことが原因です。
雨の状況は改善してきていますが、カカオ豆の品質に影響を与えるまでには数週間、あるいは数ヶ月を要します。
最近の豪雨は農家に救済をもたらしましたが、定期的な豪雨には欠点もあります。 カカオ豆を乾燥させ、発行させることが困難になるからです。 カカオ豆が小さくなるだけでなく、カカオ豆を製品化するのに時間がかかり、カビの原因にもなります。 豪雨は、更に、カカオ生産地と幹線道路を寸断し、輸送時間を長期化させ、カカオ豆の品質を落とします。
カカオ生産者の苦労がよくわかりますね。
チョコレート一つ一つを大切に食べないといけないなと思いました。
参照
Cocoa exporter rejections rise on quality of Ivory Coast mid-crop - Reuters
The Coffee and Cocoa Board - Côte d'Ivoire