コートジボワールは、世界トップのカカオ豆生産国です。 カカオ豆生産のみでなく、加工、販売も手がけ、より経済収益の高いものにしようという試みが始まっています。
Cocoa king Ivory Coast wants to cash in on chocolate
コートジボワールは、世界のカカオ生産の35%以上を占め、赤道付近に農園が点在しています。 アフリカの西に位置し、1960年にフランスから独立して以来、カカオ生産が経済の成長エンジンの役割を担ってきました。
世界銀行によると、カカオ生産は、コートジボワールの国内総生産(GDP)の22パーセントを占め、、輸出額の半分を占めます。 人々の雇用収入は、3分の2がカカオ生産に関連するものです。
2013-14年度シーズン、コートジボワールのカカオ生産者は、コートジボワールのコーヒー・ココア協議会(Ivory Coast's coffee-cocoa council)によると、21.3億ユーロ(23億ドル、約2700億円)の利益をえました。 世界全体のカカオ生産額は、130億ドル(90億ユーロ、約1.5兆円)に達しました。
しかし、これらの数値は、コーヒーとココアのための国際機関(ICCO, Organisation for Coffee and Cocoa)によると、 世界全体のチョコレート収益と比較すると、10分の1の額でしかありません。
コートジボワールは、豊かなチョコレート市場から、利益を得たいと考えています。 コートジボワール最大の都市、アビジャン(Abidjan)では、カカオ豆をチョコレート向けのペーストに加工されています。
「私たちは、チョコレートの完成品や半加工製品の輸出に興味を持っている」
と、コートジボワール経済相ジャン・ルイ・ビロン氏(Jean-Louis Billon)は語りました。
政治的、軍事的危機の10年間があり、2011年には、選挙後の血まみれの暴動がありましたが、 コートジボワールは、2012年から2014年にかけて、9パーセントの経済成長率を誇り、安定した状態になっています。 コートジボワール当局は、2020年までに、国内カカオ豆収穫の約半分を処理することが目標であると言います。
「我々は、カカオ生産者が付加価値を得ることができるようにする必要があると考えています。そして、独自製品の開発を奨励しているます。」
と、ICCOエグゼクティブディレクター、ジャン・マルク・アンガ氏(Jean-Marc Anga)は述べています。
また、本物のチョコレートを購入する購買力を持つ中流階級の出現も、こういった動きを後押ししています。
経済発展著しいコートジボワールという印象でしょうか。
野心に満ちた国の若さと言いますか、エネルギーを感じます。
参照
Cocoa king Ivory Coast wants to cash in on chocolate - France 24
The International Cocoa Organization (ICCO)