栄養学のプロが「糖質制限ダイエット」に警鐘を鳴らしています。
「食育健康サミット 2014」が開催され、日本栄養士会会長の中村丁次氏が、生活習慣病予防と食事の関連性について講演されました。
日本の要介護者が要介護になった原因を調査したデータを見ますと、約3割は、脳卒中、心臓病、糖尿病、呼吸器疾患などの、いわゆる「生活習慣病」なんです。 これに骨折や認知症などの「衰弱」による理由を足すと、約5割になります。 ということは、生活習慣病と衰弱に配慮した食生活にすることで、介護の世話になるリスクは相当下がるということです。
たんぱく質と炭水化物、脂質のいわゆる「3大栄養素」で、具体的な摂取推奨量がわかっているのはたんぱく質だけだという。 残りの脂質と炭水化物については、どちらをより多く摂取したほうがよいのかは、いまだに解明できていない。
一日の推奨カロリーを摂取するために、低炭水化物食にすると相対的に高脂肪食となり、それによって改善する数値もあれば、悪化する数値もあるわけです。 例えば若い女性の間で(ダイエットなどとして)普及している「炭水化物はほとんど食べない」などの偏った食事では、健康を維持するのは不可能です。
脂質と炭水化物の理想的な摂取割合が、今だに解明されていないというのは、驚きでした。
まだ、試行錯誤なんですね。
個人差によるところも、大きいのでしょう。
とにかく、いろいろアンテナを張って、勉強する必要がありそうです。
もちろん、基本は、「バランスのとれた食事から」ということになるのでしょうが。
参照
栄養学のプロが「糖質制限ダイエット」に警鐘を鳴らす - マイナビニュース
食育健康サミット2014「性・年齢別疾病の発症予防・重症化予防と日本型食生活の役割」 - 共同通信PRワイヤー