チョコレートも食べ過ぎには注意? 

国民生活センターの「高カカオをうたったチョコレート」という興味深い記事を見つけたので、備忘録としてメモしておきます。

theobromine-cacao


テオブロミンやカフェインを普段より多めに摂取してしまう可能性があるため、健康な人が嗜好品として楽しむ分には問題ないが、これらに敏感な人(幼児やお年寄り等)や気管支拡張薬として使用されているテオフィリン等の医薬品を使用している人は摂取量に注意が必要である。


ショサイの製品には、カフェインはほとんど含まれていないらしいので、テオブロミンだけ注意しておけばいいでしょう。というわけで、早速調べてみました。

ちなみに、なぜ一般のチョコレートにカフェインが含まれていて、ショサイ製品にカフェインが含まれていないかというと、ショサイのチョコレートに使用しているカカオ豆は、渋皮を丹念に手作業で剥いでいるため、カフェインが含まれていないそうです。一般のチョコレートはそこまで手間がかけらず、カフェインを多く含む渋皮部分が一緒に処理されるため、結果的に、カフェインが含まれることになるそうです。

良いものは高い! ショサイ製品の値段の高さがわかるような気がします(笑)。

さて、テオブロミンについてです。


テオブロミン

テオブロミンは、自然界ではほぼカカオのみに含まれる、チョコレートの苦味成分で、アルカロイドの一種。

アルカロイドとは、植物由来で、特殊な生理、薬理作用をもつ物質だそうです。タバコのニコチンや、紅茶、コーピーのカフェインも、このアルカロイド。

テオブロミンは、自律神経を調節する作用があり、リラックス効果によって疲労回復に役立ちます。 また、血圧を安定させる効果もあります。近年、血管拡張薬、中枢神経刺激薬、利尿薬として、治療にも用いられるようになっているとのこと。

疲れた時は甘いもの、特にチョコレート(?)が欲しくなりますが、カカオ豆に含まれるこのテオブロミンが、疲れを取ってくれているんですね。

ちなみに、テオブロミンという名前は、ギリシア語で神の(theo)食べ物(broma)という意味を持つカカオの学名Theobromaに由来します。


参照

高カカオをうたったチョコレート(発表情報) - 国民生活センター

テオフィリン - Wikipedia

テオブロミン - Wikipedia

カカオ - Wikipedia

アルカロイド - Wikipedia