世界で最も高価なチョコレート(?)の「To'ak」を発見です。
50グラムで約3万円!
At $173 An Ounce, Is This The World's Most Expensive Chocolate?
最も価値のあるチョコレートのギネス世界記録は、2001年、クリスティーズのオークションに、匿名の買い手が入札したもので、687ドルでした。 4インチ(10センチ)のキャドバリーのチョコレートバーで、1900年代初頭、キャプテン ロバート・スコットが、最初の南極遠征に持参したものです。
その後、トリュフチョコレートやチョコレートバーに、奇抜な金やダイヤモンドを散りばめたものが現れ、価格高騰に拍車をかけました。 80年代の英国ポップ歌手トニー・ハドリーが、自らチョコレートを消費者の手に届けるなどという企画もありました。
しかし、高騰しがちなオークションを除いて、およそ1.5オンス(約43グラム)のチョコレートバーに260ドルの値がついた新しいブランド「To'ak」は、チョコレート単体では、間違いなく世界で最も高価なものといえるでしょう。
成分は、カカオとサトウキビの糖のみです。
シカゴアン・ジェリー・トス(Chicagoan Jerry Toth)は、現在36歳ですが、20代のときに、熱帯雨林保護を目的としてエクアドルに移住したことをきっかけにTo'akが始まりました。
そこで、トスは、樹齢100年以上のアリバカカオ(Arriba Cacao)の木で、カカオ栽培を手がけるの第四世代セルビオ・パチャード(Servio Pachard)に出会い、誰もが欲しがるカカオにめぐりあいました。
希少なエクアドルカカオ豆から作られたTo'akの主力商品は、81%のダークチョコレートです。
高級ワインやウイスキーを蒸留するように、このカカオ豆を使用し、トスは、丹精込めてチョコレート作りあげました。
チョコレート生産者は、カカオ豆発酵の後、多くの場合、時間のかかる乾燥、焙煎、カカオ豆の渋皮を取り去る作業を省きますが、トスは丹念にこれらの作業を行います。 574個のチョコレートバーを作るのに、2年の歳月を要しました。 商品は、カカオ豆の殻を敷き詰めた木箱に詰められ、収穫ごとにシリアル番号がふられて販売されています。
To'akのチョコレートは工場で作られているのではなく、手作業で作られていることをアピールするため、チョコレート中央にカカオ豆が付属しています。
どのような味なのでしょうか?!
トスが、試食に立ち会ってくれました。 金紙で包まれたチョコレートを、一口サイズに区分けされたの溝に沿って割り、指先の手の油が試食に干渉しないよう、付随する木製のピンセットで、チョコレートを摘んで味わうようにアドバイスしてくれました。
チョコレートは噛み砕かず、口の奥で溶かしてみました。
さて、味です。
実際に果物は加えられていませんが、驚くほどフルーティーです。 豊かで、深く、心地よい苦味がほのかに感じられます。 アリバカカオのカカオ豆が、これまでには味わったことがないほど、自然な甘さを最大限に引き出しています。
今月、50グラム260ドルのTo'akチョコレートバーが販売されました。
あなたもお一ついかがですか?
50グラムで約3万円ですからね。
50グラムというと、巷でよく見かける板チョコ、一枚分の分量です。
板チョコは100円程度ですから、ざっと300倍のお値段!
それでも、一生に一度は、こんな贅沢なチョコレートを味わってみたいものです(笑)。
参照
At $173 An Ounce, Is This The World's Most Expensive Chocolate? - Forbes Life
スパンダー・バレエ(トニー・ハドリー) - Wikipedia
世界一のカカオ「アリバカカオ」とは? - 空とぶ笑顔プロジェクト