ベネズエラの風味豊かなカカオは、何世紀もの間、海賊に狙われていました。
現代では、特別なカカオ商品生産者には欠かせない商品になっています。
ただし、その需要がすぐに満たすされることはないでしょう。
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過去5カ月、南米の社会主義政府であるベネズエラが、大幅にカカオの輸出を制限しているからです。
1月~2月のカカオ収穫から、約5,000トンが輸出制限され、日本とスイスの大口輸入者であるショコラティエを困惑させています。 輸出収入で1,750万ドル(約21億円)程が危険にさらされています。
「カカオ輸出国として、ベネズエラの評判を台無しにしている」と ベネズエラのカカオ産業会長のアレハンドロ・プロスペリ(Alejandro Prosperi)氏は語っています。
世界中の政府はでは、供給不足となる商品の販売を制限するために、輸出許可証の制度を設けています。 地元メディアは、今回の輸出ライセンス制限は、国内チョコレートの価格を抑える目的で行われていると報じています。
ベネズエラの年間カカオ輸出量は8,000トン未満で、世界総生産の400万トンに比べると、比率はわずかでしかありません。 それでも、今回の輸出停止は、予測不可能なベネズエラ企業のリスクを強調しています。 チョコレート包装紙に、誇らしくベネズエラ産と印刷してしまっているショコラティエも頭を抱えています。
ベネズエラで75トンのカカオをブロックされているスイスのトレーダーは訴えました。
「他の地域のカカオを提供しようと試みていますが、ブランドや芳香が異なるため、必ずしもうまくいくわけではありません。」
「ココアが、今到着しない場合、腐敗し、我々は次の収穫を待つ必要があります。」
この件で、政府にコメントを求めましたが、回答は得られませんでした。
ココア輸出のつまづきは、ベネズエラにおけるビジネス環境の変化に原因があります。
国営企業が廃止されたことに加え、原料不足で国内生産が縮小しています。 更に、今日、OPEC加盟国は石油に圧倒的に依存しています。
熱帯のカリブ海の海岸線に沿って成長したカカオ産業は、隣国ブラジルなどでも生産されていますが、依然としてベネズエラの主要輸出製品の一つです。
ベネズエラでは、人々がトイレットペーパーや肉などの基本的な商品でも長蛇の列に並ばないと入手できないのに、チョコレートは安定供給されています。
とにかく、ベネズエラには最高のカカオがあります。
色々なお国の事情がありますよね。
しかも、ベネズエラは、社会主義国家なんですね。
勉強になりました。
参照
Venezuela curbs cocoa exports, irking Japanese, Swiss chocolatiers - Reuters