生活習慣病に関係なく、血糖濃度が異常に上昇する1型糖尿病は、体内に侵入したウイルスの増殖を遺伝子変異のせいで抑えられないため発症することが突き止められました。
糖尿病のうち、ウイルス感染などをきっかけに発症するとされる1型糖尿病に関係する遺伝子を九州大学の研究班が世界で初めてマウス実験で特定した。
糖尿病患者は国内に約950万人いるが、このうち1型は数%で子供が発症する例が多い。生活習慣病に関係はなく、発熱など感染症の症状を伴い発症するため、ある種のウイルス感染が原因の一つと考えられている。
生活習慣の影響による糖尿病の2型糖尿病とは異なり、1型糖尿病は生活習慣とは無関係の自己免疫性疾患などが原因とされ、原因は異なるが同じ糖尿病の病態を示す。膵臓にあるβ細胞は、血糖値を下げる唯一のホルモンであるインスリンを分泌している。ところが、何らかの原因によりこのβ細胞が破壊されてしまうと、インスリンの分泌が極度に低下するか、ほとんど分泌されなくなり、糖尿病を発症する。
糖尿病は、生活習慣病に関係なく、ウイルスが原因で発症する場合があるんですね。
勉強になりました。
参照
糖尿病:ウイルス感染きっかけに発症…関係する遺伝子特定 - 毎日新聞
膵β細胞の生物学・病態学 - 京都大学 糖尿病・内分泌・栄養内科